| 患者 | 10代女性 |
|---|---|
| 主訴 | 出っ歯、深い噛み合わせ、笑顔の印象改善希望 |
| 診断名 | 過蓋咬合を伴う歯性不正咬合 |
| 治療内容 | ワイヤー矯正(マルチブラケット装置) |
| 抜歯の有無 | 上顎左右第一小臼歯抜歯 |
| 治療期間 | 2年2か月 |
| 費用(税込) |
880,000円 |
【医師コメント】
上の前歯が内側に傾いており、噛み合わせが深く、加えて出っ歯の傾向もみられる──このような咬合状態は、専門的には「Angle分類 2級2類」に該当する複雑なタイプです。
見た目以上に診断・治療の難易度が高く、歯の根の角度や向きを繊細に調整する必要があります。
こうしたケースでは、歯根のコントロールが不得意とされるマウスピース矯正は対応に限界があることも少なくありません。
もちろん、装置の工夫や治療計画を工夫することで、インビザラインで進められる場合もありますが、治療期間が長引いたり、理想的な仕上がりに届きにくいリスクも伴います。
今回はその点をふまえ、治療の精度と再現性を重視し、マルチブラケット装置(ワイヤー矯正)による治療を選択しました。